海外生命保険のライフセトルメント

海外生命保険が日本と異なるところの一つに二次市場(再販市場)があります。二次市場では、生命保険を証券化して売買することもでき、それをライフセトルメントと言います。

簡単に言うと「生命保険」契約の売買ですが、売主は被保険者で買い主は投資銀行を仲介とした投資家というのが一般的です。ライフセトルメントは、元々は被保険者が保険金を支払えなくなったり、入院費など病気の治療費に現金が必要になった時に生命保険を途中解約すると受取金は殆んどないため、二次市場で「売りたい」というニーズが生まれ、それに応えたのがライフセトルメントです。

ご存知のように社会保険制度のない米国では、病院は原則自由診療になるため高度な治療を受けるには、多額の治療費が必要となります。そのため現金がないと満足な治療を受けられないという事情が背景としてあるようです。

また、ライフセトルメントは1990年代にAIDS(後天性免疫不全症候群)が社会問題となった時にHIV感染者が、このスキームを多く利用したため発展しました。

投資銀行は、被保険者の年齢、健康状態、死亡時受取金額、保険金などを詳細に検討して買取額を決めます。一般的には、死亡時受取金額の40%程度になることが多いようです。利率は、一桁台の中後半と言うのが多いようです。

簡単にシミュレーションしてみます。

75歳の男性が被保険者で死亡時受取金額が10億円、年間の保険料が2000万円だとします。男性の平均年齢や健康状態などから生存年数をリスクマージンを取って10年だとすると、保険料が2億円かかることを想定して買取額を4億円に査定します。

一口100万円で600口を売り出すとします。10年後に被保険者が亡くなったとして10億円から10%の手数料を投資銀行が取るとして9億円を600口で分けると一口150万円になり50万円の利益がでます。10年で50%の利率は、良い投資とは言えないかもしれませんが、日本の銀行定期預金の利率を考えれば良いかもしれません。

しかし、1年後に亡くなった場合は支払い保険料も2,000万円で済みますから、投資銀行が10%の手数料を取ったとしても10億8,000万円を600口で分けると1口180万円になります。1年間で80%の利率ですから悪くない投資です。

実際のライフセトルメントはケースバイケースで証券化されるので利益が保証される訳ではありませんが、保険会社や投資銀行が倒産しない限り保険金は保証されています。被保険者が契約していた保険会社がAAAクラスの信用格付であれば、かなり安全な投資と言えます。ウォーレン・バフェット氏も1,000億円以上のライフセトルメントを購入していると言われています。

日本では、残念ながら生命保険の二次市場がありませんので、米国での投資案件ということになりますが、ご興味がある方は、ご連絡下さい。

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